- 2026年6月9日
- 2026年6月4日
不安や緊張が続く方へ|不安障害のサインをチェック

「なぜか理由もないのに不安が続く」「人前に出ると緊張が止まらない」「ちょっとしたことが気になって眠れない」 そんな状態が長く続いているとしたら、それは「不安障害」のサインかもしれません。
不安障害は、適切な治療を受けることで症状を改善できる疾患です。「気の持ちようだ」「甘えだ」と一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談することが回復への近道です。
この記事では、不安障害の種類・症状・原因・治療法について、越谷 K こころのクリニックがわかりやすく解説します。
不安障害とは
不安障害とは、過度な不安や恐怖が持続し、日常生活に支障をきたす心の疾患の総称です。誰でも不安を感じることはありますが、不安障害では、その不安が状況に対して過剰であったり、コントロールできなかったり、長期間続いたりするのが特徴です。
厚生労働省の調査によると、生涯のうちに何らかの不安障害を経験する人の割合は約 9%とされており、決してまれな疾患ではありません。代表的なものとして「全般性不安障害」「社会不安障害(社交不安障害)」「パニック障害」などがあります。
パニック障害については、当院のパニック障害ページもあわせてご覧ください。
こんな症状はありませんか?不安障害のサインをチェック
以下のような状態が 2 週間以上続いている場合、不安障害の可能性が考えられます。
精神的な症状
- 理由がはっきりしない不安や心配が続く
- 不安をコントロールできない
- 些細なことでも最悪の事態を想像してしまう
- 人の目が気になって、人前で話せない・行動できない
- 特定の場所や状況を強く避けたくなる
- イライラや焦りが続く
- 集中力が続かず、物忘れが増えた
身体的な症状
- 動悸・息切れ・胸の圧迫感
- 手足や全身・声の震え
- 大量の発汗、顔が赤くなる
- 吐き気・腹痛・下痢
- 頭痛・めまい・口の渇き
- 筋肉のこわばり・疲れやすさ
- 眠れない・眠りが浅い
これらの身体症状は、内科で検査しても異常が見つからないことが多く、「どこが悪いのかわからない」という状態が続くこともあります。こうした症状が続く場合は、心療内科・精神科への受診を検討してみてください。
全般性不安障害とは
全般性不安障害(GAD:Generalized Anxiety Disorder)とは、日常のさまざまな出来事や将来のことについて、コントロールできないほどの過剰な不安や心配がほぼ毎日続く状態を指します。
「仕事がうまくいかないかもしれない」「家族に何かあったらどうしよう」など、心配の対象は特定のものに限らず、常に何かしらの不安を感じ続けるのが特徴です。症状が長期間(6 か月以上)続き、日常生活に支障をきたすことがあります。
また、うつ病やパニック障害、強迫性障害などを併発するケースも多く、早期の受診と適切な診断が重要です。
うつ病の併発については当院のうつ病ページもご参照ください。
主な症状
- 明確な理由のない強い不安や心配
- 不安をコントロールできない
- 落ち着きがなく、そわそわする
- 強い緊張感・筋肉のこわばり
- 疲れやすさ・集中力の欠如
- イライラしやすさ・過敏な反応
- 睡眠障害(寝つきが悪い・途中で目が覚める)
治療について
治療には、薬物療法と精神療法(心理療法)が用いられます。抗不安薬や抗うつ薬(SSRI等)を用いた薬物療法で不安を和らげながら、認知行動療法により自分自身で不安をコントロールする力を育てていきます。認知行動療法では、「思考のゆがみ」を理解し、行動を少しずつ変えていくことで、不安に支配されない生活を目指します。
社会不安障害(社交不安障害)とは
社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、人から注目される場面や、人前で何かをする状況に対して強い恐怖・不安を感じる疾患です。「恥をかくかもしれない」「失敗して笑われるかもしれない」という恐れから強い緊張が生じ、動悸・手足の震え・吐き気・発汗・息苦しさといった身体症状が現れることがあります。
その結果、人前に出ることを避けるようになり、仕事・学業・人間関係に深刻な支障をきたすことがあります。「恥ずかしがりや」や「内気な性格」と思われがちですが、これは意志の問題ではなく、治療が必要な医学的な状態です。
主な症状
- 人前に出ると異常に緊張する
- 手足・全身・声が震える
- 顔が赤くなる(赤面)
- 脈拍が速くなる・息苦しさを感じる
- 大量の汗をかく
- 吐き気・めまいがする
- 口が乾く・トイレが近くなる
原因について
社会不安障害の原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミン)の不足が関連していると考えられています。また、人前で恥をかいた経験、他人の目を気にしやすい性格傾向、遺伝的要因なども影響していると言われています。
治療について
薬物療法では、主に抗うつ薬である SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を使用します。効果が現れるまでに 2〜8 週間ほどかかり、症状改善後も再発予防のために継続服薬が推奨されます。認知行動療法では、恐怖や不安の思考パターンを見直し、緊張感を緩和しながら回避行動を減らす練習を行います。薬物療法と精神療法を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。
不安障害と他の疾患との関係
不安障害は、他の精神疾患と併発しやすい疾患です。特にうつ病との合併は多く見られ、適切な治療を受けないと症状が慢性化・重症化することがあります。
また、不安障害の症状は以下の疾患とも関連している場合があるため、正確な診断が重要です。
- うつ病——気力や意欲の低下、抑うつ気分を伴うことがある
- 強迫性障害——特定の考えや行為が頭から離れず、繰り返し確認してしまう
- パニック障害——突然の激しい動悸・息苦しさ・恐怖感(パニック発作)が起こる
- 不眠症——不安から眠れない・眠りが浅いといった睡眠障害を引き起こす
「何となく体の調子が悪い」「不安が止まらない」と感じたら、一人で悩まず早めに受診することをお勧めします。
どんなときに受診すればよいか
以下に当てはまる場合は、心療内科・精神科への受診をご検討ください。
- 不安・緊張・心配が 2 週間以上続いている
- 睡眠が十分に取れず、日常生活に影響が出ている
- 内科を受診したが異常が見つからなかった
- 人前に出ることを避けるようになってきた
- 仕事や学業、人間関係に支障が出ている
- 「死にたい」「消えたい」という気持ちが浮かぶことがある
精神科・心療内科への受診はハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、不安障害は早期に治療を始めるほど回復が早く、症状が軽いうちに対処することが大切です。一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
初めて受診される方は、初診の方へ(当院の受診の流れ)もご覧いただくと安心です。
不安障害の治療の流れ
当院では、患者さまのお気持ちや生活背景をしっかりとお聞きした上で、最適な治療方針をご提案します。
1.診察・問診
症状の詳細(いつから・どんな状況で・どの程度)、生活状況、既往歴などをお聞きします。
お話しにくいことは無理に話さなくて構いません。
2.診断・治療方針の決定
症状の内容や経過をもとに診断を行い、薬物療法・精神療法(認知行動療法等)のどちらか、または組み合わせで治療方針を決めます。
3.薬物療法
抗うつ薬(SSRI 等)や抗不安薬を使用し、不安・緊張を緩和します。薬の効果や副作用を確認しながら、少しずつ調整していきます。
4.精神療法(認知行動療法)
「思考のゆがみ」を整理し、不安に対する反応パターンを少しずつ変えていきます。自分自身でストレスや不安をコントロールできるスキルを身につけることを目指します。
5.経過観察・フォローアップ
症状が改善した後も、再発を防ぐために定期的な通院が大切です。「調子が良くなったから」と急に薬をやめることは再発の原因になることがあるため、医師の指示のもとで徐々に減薬・終了します。
医療費の負担を軽減する制度について
不安障害などの精神疾患で継続的に治療を受ける方を対象に、医療費の自己負担を軽減する「自立支援医療制度」があります。通常 3 割の医療費自己負担が、原則 1 割に軽減されます(所得に応じた上限あり)。
詳細は当院の自立支援医療制度ページをご参照ください。
また、症状が重く仕事を続けることが難しくなった場合は、休職の検討や傷病手当金の申請が可能な場合があります。当院では診断書の発行も行っており、休職・傷病手当金のサポートも対応しております。
なお、不安障害に関する公的情報は国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」でもご確認いただけます。
越谷 K こころのクリニックのご案内
越谷 K こころのクリニックは、東武スカイツリーライン「新越谷」駅より徒歩 1 分、JR 武蔵野線「南越谷」駅より徒歩 2 分の心療内科・精神科です。
不安障害をはじめ、うつ病・パニック障害・強迫性障害・不眠症・ADHD など、幅広い心の疾患に丁寧に対応しています。「受診するのが不安」という方も、まずは WEB 予約からお気軽にご相談ください。
住所:〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷 4 丁目 11-5 メディカルプライム新越谷 5F
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