• 2026年6月19日
  • 2026年6月9日

眠れない日が続く方へ|不眠症のサインをチェック

「布団に入っても眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めてしまう。そんな夜が続いていませんか?
誰でも一時的に眠れない夜を経験することはありますが、それが毎日のように続き、日中の生活に支障をきたすようであれば、「不眠症」のサインである可能性があります。

実は、日本人成人の約 5 人に 1 人(約 20%)が慢性的な不眠を抱えているといわれています(令和 4 年 国民健康・栄養調査)。しかし、専門の医療機関を受診している方はその一部にすぎません。「眠れないのは自分が弱いせい」「睡眠薬は怖い」などと思って一人で抱え込んでいる方も多くいます。

不眠症は適切な治療で改善が期待できる症状です。まずは不眠症のサインや原因を正しく知り、受診を検討するきっかけにしていただければ幸いです。

不眠症とは、「睡眠時間が短い」ことを指すのではありません。目が覚めた際のだるさ・眠気・集中力の低下など、睡眠の質が低下したことで日常生活に支障が出ている状態を指します。

そのため、睡眠時間が短くても目覚めがスッキリしており日常生活に支障がなければ不眠症とは言えません。逆に 7〜8 時間眠っていても、眠りが浅くて疲れが取れないという場合には不眠症に該当することがあります。
不眠症の詳細については、当院の不眠症ページでもご紹介しています。

不眠症の状態が続くと、日中のパフォーマンス低下・イライラ・集中力の低下などが起こり、生活の質が大きく損なわれます。さらに長期化すると、うつ病や不安障害などの精神疾患につながるリスクも高まるため、早めのケアが大切です。

不眠症には大きく分けて 4 つのパターンがあります。複数のタイプが重なっている場合もあります。

布団に入ってから眠れるまでに 30 分以上かかる、あるいはそれ以下でも寝付けないことが苦痛である状態です。「眠らなければ」というプレッシャーが余計に目を冴えさせてしまうことも多く、不眠症の中でも最も多いタイプです。

一度眠りにつけても、夜中に何度も目が覚めてしまうタイプです。目が覚めるたびに「また眠れない」と不安になり、さらに眠れなくなる悪循環に陥ることもあります。明らかな原因がないにもかかわらずほぼ毎晩起こる場合は注意が必要です。

本来はまだ眠っていたい時間帯に目が覚めてしまい、そのまま眠れない状態です。うつ病の症状として現れることも多く、注意が必要なタイプです。

十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、眠りが浅くて疲れが取れない・ぐっすり眠れた感じがしないタイプです。「いくら寝ても眠い」という過眠を伴うこともあります。

不眠症の原因はさまざまで、以下のように分類されます。

  • 身体的な原因:腰痛・頭痛・かゆみ・頻尿など身体の不調が眠りを妨げるケースです。原因となる病気の治療で改善することがあります。
  • 物理的な原因:引越し・枕の変更・室温の変化・騒音など、睡眠環境の変化が引き金になることがあります。
  • 精神的な原因:ストレス・悩み・緊張・不安感が原因で眠れなくなるケースです。うつ病や不安障害が背景にある場合もあります。
  • 薬の副作用:抗うつ薬・ステロイド・降圧薬・甲状腺治療薬などの副作用として不眠が現れることがあります。薬を飲み始めたタイミングで不眠になった場合は主治医にご相談ください。

特に精神的な原因が疑われる場合は、精神科・心療内科の受診が大切です。当院ではうつ病不安障害を背景とした不眠症の診療にも対応しています。

以下の項目に思い当たるものがあれば、早めに受診を検討してみてください。

  • 眠れない夜・眠りが浅い夜が週に 3 日以上続いている
  • 不眠が 1 か月以上続いている
  • 日中に強い眠気があり、仕事・家事・学業に支障が出ている
  • 布団に入ると「また眠れないかも」と不安になる
  • 睡眠への悩みからイライラする・気分が落ち込む
  • 体のだるさや頭重感が続いている

一つでも当てはまる項目があれば、「たかが眠れないだけ」と思わずに専門医へご相談ください。不眠を放置すると、心身の疲弊や精神疾患のリスクが高まります。

不眠症の治療は、主に「生活習慣の改善」と「薬物療法」の 2 つのアプローチで行われます。

まずは睡眠の質を高める生活習慣を整えることが基本です。規則正しい食生活、適度な運動、入浴や読書などのリラックス習慣、寝室の環境整備(温度・照明・騒音の管理)などを見直します。
また、不眠症の認知行動療法(CBT-I)は世界的にも推奨される治療法で、国立精神・神経医療研究センターの研究でも有効性が確認されています。不眠に関するネガティブな思い込みや眠れなくなる行動パターンを見直す心理的アプローチです。

睡眠薬に「依存する」「体に悪い」というイメージをお持ちの方も多いですが、現代の睡眠薬は安全性が大幅に向上しています。適切に処方・使用する限り、依存性や健康上の問題が生じることは少なく、症状の改善に有効です。
睡眠薬のほか、症状に応じて抗不安薬・抗うつ薬・漢方薬を処方することもあります。不眠の背景にうつ病や不安障害がある場合は、それらの治療を優先することで不眠が改善するケースもあります。

受診前でも受診中でも、日常生活の中でできる睡眠改善のポイントをご紹介します。

  • 毎日同じ時間に起床する(休日も含めて)
  • 眠くなってから布団に入る(眠くないのに長時間横にならない)
  • 寝室をできるだけ暗く・静かに・快適な温度(夏:26〜28℃、冬:16〜19℃程度)に整える
  • 就寝の 1〜2 時間前はスマートフォン・PC の画面を避ける(ブルーライトが睡眠ホルモンの分泌を妨げる)
  • 夕方以降のカフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)を控える
  • 軽いストレッチや深呼吸でリラックスする時間を作る
  • 眠れない時間に布団の中でスマホを見ない(「布団=眠る場所」という習慣づけが大切)

これらのセルフケアを試しても改善しない場合や、症状が重い場合は、ぜひ専門医にご相談ください。

心療内科・精神科への通院が長期になる場合、「自立支援医療制度(精神通院医療)」を利用することで医療費の自己負担を大幅に軽減できます。通常 3 割の自己負担が 1 割に軽減され、さらに所得に応じた月額上限も設けられます。
制度の詳細は当院の自立支援医療制度のご案内をご覧ください。申請のサポートも行っております。

越谷 K こころのクリニックでは、不眠症をはじめとする睡眠の問題に専門的に対応しています。「なかなか眠れない」「眠りが浅い」「日中のだるさが続く」といった症状でお困りの方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
当院では丁寧な問診のもと、お一人おひとりに合った治療方針をご提案します。必要に応じて薬物療法・生活習慣の指導・認知行動療法的なアプローチを組み合わせてサポートします。
睡眠の問題には睡眠外来でも専門的な対応が可能です。月〜土曜(土曜・祝日も診療)、新越谷駅から徒歩 1 分の便利な立地です。
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