睡眠外来とは
当院では、不眠症をはじめとした睡眠障害を治療するための専門的な睡眠外来を行っています。そもそも睡眠障害とは、睡眠や覚醒に問題が起き、日常生活に著しい支障をきたしている状態のことを指します。例えば、次の病気を睡眠障害として分類できます。
不眠症
過眠症
「過眠」とは本来起きて活動している時間帯(通常は日中)に過度な眠気があり、居眠りを繰り返す状態のことで、「過眠症」とは過眠症状をきたす病気の総称です。原因は様々ですが、「過眠症」という病気だけではなく、他の病気の一症状としての過眠や環境的な要因があることも考えられます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中、一時的に呼吸が止まってしまう病気のことです。主に舌が喉の奥に落ち込んでしまう「舌根沈下」や、肥満、骨格等が原因で発症します。
睡眠時無呼吸症候群は、これまで完治できない病気だと言われていましたが、現在はさまざまな治療法により根本治療ができる病気に変化しています。
主な治療方法
睡眠外来では、まず患者様の症状を検査したうえで適切な治療法を提案いたします。心療内科の治療というと睡眠薬のイメージが強いかもしれませんが、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善などの指導も行い、根本的な治療を目指していきます。また睡眠時無呼吸症候群の治療として、「CPAP療法」も行っております。
CPAP療法について
CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)とは、機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。
患者様におひとりおひとりに適した空気圧を設定することで、睡眠中に気道塞がれるのを防ぎ、呼吸がスムーズにできるようになります。
検査を行いCPAP療法の適応であるかを調べますので、お悩みの方は一度医師へご相談ください。
CPAP療法によりQOLの改善
CPAP治療を行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが軽減し、しっかりと眠れるようになるため、昼間の眠気や疲労感などの症状が改善します。