- 2026年5月19日
- 2026年5月26日
眠れないときは心療内科? 受診の目安を医師が解説
「布団に入るところなのに眠れない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」「朝早く目が覚めてそのまま眠れない」 そんなお悩みを持っている方は少なくありません。不眠は「気のせい」だけでなく、放置することで心身への影響が大きくなる可能性があります。
この記事では、不眠症の 4 つのタイプや原因、心療内科への受診の目安、当院の睡眠外来で対応できる症状について、医師目線でわかりやすく解説します。

不眠症の 4 つのタイプ あなたはどれに当てはまる?
不眠症には大きく 4 つのタイプがあり、それぞれの背景に応じたアプローチが必要です。
まずは自分のタイプを確認してみましょう。
① 入眠障害(なかなか眠れない)
布団に入ってから 30 分〜1 時間以上たっても眠れない状態です。ストレスや不安感が強いときに起こりやすく、自律神経の乱れが原因の一つです。
② 中途覚醒(夜中に何度も目が覚める)
一度眠りついても夜中に何度も目が覚め、その後なかなか眠れない状態です。ストレス・不安や音環境・身体的な考慕などが原因になることが多いです。また、睡眠時無呼吸症候群が中途覚醒を引き起こす場合もあります。
③ 早朝覚醒(起きる予定よりずっと早く目が覚める)
通常の起床時刻より 2 時間以上前に目が覚めてしまい、そのまま眠れない状態です。このタイプはうつ病との関連が強いことが知られており、気分の低下や意欲の減退を伴う場合は心療内科・精神科への受診をお勧めします。
④ 熟眠障害(眠った気がしない)
十分な時間眠っているはずなのに、「全然疲れが取れない」「眠った気がしない」と感じる状態です。睡眠時無呼吸症候群で夜間に無呼吸を繰り返している場合に、熟眠障害として現れることもあります。
不眠の原因を知ろう メンタルが関係していることも
不眠の原因は一つではありません。大きく三つに分けて考えるとわかりやすいです。
心理的・精神的要因
- 仕事・人関係のストレスや不安感
- うつ病・適応障害・不安障害などの精神疾患
- 目が覚めても考え止まらない思考パターン(認知的要因)
身体的要因
- 痛み・かゆみ・頼尿・呼吸困難などの身体症状
- 睡眠時無呼吸症候群(夜間に無呼吸が起きて眠りを妙がす)
- ホルモンバランスの変化(更年期など)
生活習慣・環境要因
- カフェインの摂取やアルコール
- 新鮮な外出の減少による体内時計の乱れ
- 就寝前のスマホ操作(ブルーライトの影響)
心理的なストレスやメンタルの不調が背景にある場合、内科やセルフケアだけでは改善しにくいことがあります。そのような場合は心療内科・精神科への受診をお勧めしています。
こんな不眠は心療内科へ 受診の目安
以下のいずれかに当てはまる場合は、心療内科・精神科の受診をお勧めします。
- 不眠が 1 か月以上続いている
- 気分の落ち込みや不安感を伴っている
- 眠れないことで仕事・日常生活に支障が出ている
- 市販の睡眠薬を自分で購入しても改善しない
- 早朝覚醒が続き、気分の低下や意欲の減退を伴っている
- ストレスや心配事が増えたころから不眠が始まった
「ちょっとストレスかな」と思っている内に、うつ病や適応障害のサインである場合があります。気になったら早めにお気軽にご相談いただくことをお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群も心療内科で診てもらえます
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が度々止まる病気です。熟眠感の不足だけでなく、精神的な健康にも強い影響を与えるため、当院の睡眠外来では不眠症と並んで対応しています。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
- 夜間の大きないびき・無呼吸(家族に指摘されることが多い)
- 熟眠感がなく何度も目が覚める(不眠症と重なる)
- 朝起きたときの頭痛や口の中の乾燥感
- 日中の強い睡気(会議中や運転中でも眠くなる)
- 集中力低下・判断力の低下
睡眠時無呼吸症候群がメンタルに影響する理由
慣性的な睡眠不足は脳内の神経伝達物質(セロトニン・ドーパミンなど)のバランスを乱し、気分の落ち込み・情緒不安定・意欲低下など、うつ病に似た症状を引き起こすことがあります。CPAP 治療により睡眠の質が向上すると、気分の症状が大幅に改善するケースも少なくありません。
こんな方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります
- 就寝中や連続的ないびきを指摘される
- 熟眠感がなく朝から眠くだるい
- 体形が太っている、首が太い
- アルコールを飲んでも眠れた気がしない
《当院睡眠外来の対象》当院では「不眠症」と「睡眠時無呼吸症候群」を対象に診療を行っています。「過眠(朝起きれない・居眠りが多い)」については、ナルコレプシーなど別の疾患が背景にある可能性が高いため、適切な専門機関へのご紹介が必要な場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
心療内科での不眠症治療——薬だけじゃないアプローチ
心療内科での不眠症治療は、薬物療法だけではありません。原因や症状に応じて以下のようなアプローチを組み合わせながら進めます。
睡眠衛生指導
就寝前のスマホ操作を減らす、カフェイン摂取のタイミングを見直す、入浴で体を温めるなど、睡眠の質を高める生活習慣を一緒に整えていきます。
薬物療法
必要に応じて、依存性の低いメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬などを処方します。睡眠薬は心配な方もいらっしゃいますが、現在の治療に用いる薬は依存性が低いものが主流です。お気軽にご相談ください。
認知行動療法(CBT-I)
世界標準の不眠症治療として推奨される非薬物療法です。「眠れないかも」という不安な思考パターンを修正し、睡眠に対する認知を整えるアプローチです。治療終了後も効果が続きやすいという特徴があります。
背景にある精神疾患の治療
不眠の背景にうつ病や適応障害、不安障害などがある場合は、これらの治療も併せて進めます。うつ病治療により睡眠が改善することも少なくありません。
不眠の背景にあることが多い症状については、各診療ページもご参照ください。→ うつ病について詳しくはこちら
不安感・緊張を伴う不眠 → 不安障害についてはこちら
ストレス起因の不眠 → 適応障害についてはこちら
越谷 K こころのクリニック 睡眠外来について
当院の睡眠外来では、「精神的な影響を受ける不眠症」と「睡眠時無呼吸症候群」の二つを対象に診療を行っています。ストレス・メンタルの不調と不眠の両面から丁寧にサポートします。
当院睡眠外来の特徴
- WEB 予約制 オンラインで予約・事前問診が完結し、待ち時間を短縮
- 不眠症・睡眠時無呼吸症候群の両方に対応
- 薬物療法・睡眠衛生指導など、原因に応じた治療を提案
- 休職が必要な場合は診断書即日発行に対応
睡眠外来・不眠症の詳細は、睡眠外来・不眠症の詳細はこちら
休職や傷病手当金については、以下もご一緒にご確認ください。休職サポート・診断書発行についてはこちら
睡眠症等に関する公的な情報は、国立精神・神経医療研究センターのウェブサイトもご参照ください。
まずは一歩——お気軽にご相談ください
「この程度の不眠で受診していいのか」「薬を飲み始めるのが怖い」 そんな気持ちごと、お気軽にお話しください。不眠は早期に対処することで回復の道のりが大きく変わります。
一人で抱え込まずに、まずはご相談ください。
アクセス:東武スカイツリーライン「新越谷」駅徒歩 1 分 / JR 武蔵野線「南越谷」駅徒歩2 分
TEL:048-940-1717(WEB 予約のみ)
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