- 2026年6月16日
- 2026年6月9日
確認や不安がやめられない方へ|強迫性障害のサインをチェック

「玄関の鍵を閉めたか、何度も確認しないと不安で仕方がない」「手が汚れている気がして、つい何度も洗ってしまう」 そんな自分に、ふと「おかしいのでは」と感じたことはありませんか。
誰にでも確認や心配事はあるものですが、それが日常生活に支障をきたすほど繰り返されているとき、それは「強迫性障害」のサインかもしれません。一人で抱え込まず、まずはご自身の状態を振り返ってみましょう。
こんなサインに心当たりはありませんか?
以下のような状態が続いている場合は、強迫性障害の可能性があります。当てはまる項目がないか、チェックしてみてください。
- 外出後、鍵やガス栓、電気のスイッチが気になり、何度も家に戻って確認してしまう
- 手や体の汚れ、細菌が気になり、肌が荒れるほど手洗いや入浴を繰り返してしまう
- 「無意味だ」「やめたい」と頭ではわかっているのに、同じ考えや行動をやめられない
- 確認や儀式的な行動に時間を取られ、仕事や学校、約束に遅れることが増えた
- 数字の並びや物の配置に強くこだわり、思いどおりでないと強い不安や苛立ちを感じる
- 確認行為や儀式行為に家族や周囲を巻き込んでしまうことがある
これらの項目に複数当てはまり、しかも「やめたくてもやめられない」状態が続いている場合は、一人で抱え込まずに専門医へのご相談をおすすめします。症状の詳しい解説は、当院の強迫性障害のページもあわせてご覧ください。
強迫性障害とは
強迫性障害は、不安障害の一種で、頭の中に繰り返し浮かんでくる考えやイメージ(強迫観念)と、それを打ち消すために行ってしまう行動(強迫行為)が特徴の疾患です。
「コンロの火を消し忘れたかもしれない」という考えが何度も浮かび、それを解消しようと確認を繰り返す。こうしたサイクルが進むと、仕事や学業、対人関係など、日常生活のさまざまな場面に影響が及ぶようになります。
強迫行為がエスカレートすると、家族や周囲の方を巻き込んでしまったり、ご本人が抑うつ状態に陥ってしまったりする危険性もあるため、早めに対処していくことが大切です。
強迫性障害の主な症状タイプ
不潔恐怖・洗浄
汚れや細菌汚染を恐れて、手洗いや洗濯、入浴などを何度も繰り返してしまいます。
加害恐怖
誰かに危害を加えてしまったのではないかと考え、ニュースやインターネットで報道されていないか、何度も確認してしまいます。
確認行為
鍵や窓、ガス栓、電気器具のスイッチなどを何度も確認し、外出先から自宅へ戻ってしまうこともあります。
儀式行為・数字や配置へのこだわり
自分で決めた手順や回数に沿って物事を行わないと不安になったり、物の配置や対称性、数字の並びに過度にこだわってしまったりします。
強迫性障害の原因として考えられること
強迫性障害の原因はまだはっきりとは解明されていませんが、生まれ持った性格の傾向や生育歴、ストレス、感染症など、複数の要因が関わっていると考えられています。責任感が強く几帳面、倹約家、頑固といった「強迫性格」の傾向をお持ちの方は、何かをきっかけに症状が強く出やすいとされます。
また、18 歳未満など若い年齢で発症した場合は遺伝的な要因の影響が大きいとみられているほか、ドーパミン系の機能に関わる神経疾患との関連性も指摘されています。
強迫性障害の治療法
認知行動療法(曝露反応妨害法)
これまで避けてきた状況にあえて向き合い、強迫行為をできる限り行わずに過ごす練習を重ねていく治療法です。最初は強い不安を感じることもありますが、繰り返すうちに「強迫行為をしなくても大丈夫だった」という経験が積み重なり、少しずつ不安が和らいでいきます。
薬物療法
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を中心とした薬物療法を行います。強迫性障害にはセロトニンの働きが関与していると考えられており、認知行動療法と組み合わせることでより高い効果が期待できます。症状の程度によっては、薬物療法を先行して行うこともあります。
ご自身に合った治療法は、症状や生活状況によって異なります。医師としっかり相談しながら、無理のないペースで進めていくことが回復への近道です。
治療を続けやすくする経済的支援制度
通院による治療が長期にわたる場合、医療費の負担が気になる方も多いのではないでしょうか。
「自立支援医療(精神通院医療)」を利用すると、対象となる医療費の自己負担が原則1 割になり、世帯の所得に応じて 1 か月あたりの負担上限額も設定されています(出典:厚生労働省「自立支援医療について」)。
強迫性障害もこの制度の対象となる疾患です。申請方法や対象条件について詳しくは、当院の自立支援医療制度のページをご覧いただくか、お住まいの市区町村の窓口にご相談ください。
一人で抱え込まず、まずはご相談ください
強迫性障害は、適切な治療を早期に始めることで症状の改善が期待できる病気です。「これくらい大丈夫」「自分の性格の問題だ」と我慢を続けてしまうと、症状が広がり、生活への影響がさらに大きくなってしまうこともあります。少しでも「おかしいかもしれない」と感じたら、一人で抱え込まずに専門医へご相談ください。
越谷 K こころのクリニックは、東武スカイツリーライン「新越谷」駅より徒歩 1 分、JR 武蔵野線「南越谷」駅より徒歩 2 分というアクセスの良さを生かし、平日に加えて土曜・祝日も診療を行っています。診断書の即日発行にも対応しており、初めて受診される方にも安心していただけるよう、お一人おひとりに合わせた丁寧な診察を心がけています。受診の流れは初診の方へのページをご確認のうえ、 WEB 予約からお気軽にご予約ください。
強迫性障害をはじめとした心の病気についての一般的な情報は、厚生労働省「こころの情報サイト」でも紹介されています。受診を迷っている方は、こうした公的な情報も参考にしてみてください。