- 2026年6月12日
- 2026年6月5日
急な動悸や息苦しさがある方へ|パニック障害のサインをチェック

突然、胸がドキドキして息が苦しくなる そんな経験はありませんか?「心臓の病気かも」と内科を受診したものの、検査では異常なし。それでも発作への恐怖が頭から離れず、電車に乗れなくなったり、外出が怖くなったりしていませんか。
こうした症状は、パニック障害のサインである可能性があります。パニック障害は脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが主な原因であり、適切な治療によって回復が十分期待できる病気です。一人で抱え込まず、まず専門医にご相談ください。
あなたは当てはまる?パニック障害のサインをチェック
以下の症状が突然現れたことがある方は、パニック障害の可能性があります。
- 突然、動悸・心拍数の増加を感じる
- 息苦しさ、窒息感を覚える
- めまい・ふらつき・頭から血が引く感じがする
- 胸の痛みや不快感がある
- 吐き気・腹部の不快感がある
- 手足の震えや痺れがある
- 大量の発汗、または悪寒がある
- 「このまま死んでしまうのでは」という強い恐怖感に襲われる
- 「気が狂うのでは」「コントロールを失う」という感覚がある
これらの症状が 10 分以内にピークを迎え、20〜30 分程度で治まることが多いのがパニック発作の特徴です。上記のうちいくつか当てはまる方は、ぜひ当院にご相談ください。
パニック障害とは
パニック障害とは、何の前触れもなく激しい動悸・発汗・息苦しさ・めまいなどのパニック発作が繰り返し起こる病気です。発作そのものは数分〜20 分程度で治まりますが、「また発作が起きるのでは」という強い予期不安を生み出し、日常生活を大きく制限してしまうことがあります。
一見すると心臓の病気と区別がつきにくいため、はじめに循環器科・内科を受診し「異常なし」と言われてから精神科・心療内科を受診するケースが多くみられます。おおよそ 100人に 3 人の割合で発症するとされており、誰でもかかる可能性がある身近な疾患です。
パニック障害の診断基準については、厚生労働省「こころの病気を知る」にも詳しい情報が掲載されています。
パニック障害の主な 3 つの症状
1.パニック発作
最も代表的な症状です。突然、強い恐怖や不安感とともに、動悸・息苦しさ・めまい・吐き気・発汗・手足の震えなどが一度に押し寄せます。「死んでしまうかもしれない」「気が狂うかもしれない」という恐怖を伴い、本人にとって非常に苦しい体験となります。発作後は疲弊感が残ることも多いです。
2.予期不安
一度パニック発作を経験すると、「また発作が起きるのでは」という不安が常につきまとうようになります。この予期不安が、行動の回避を生み出す大きな要因です。「次はいつ起きるか」と考えるだけで心拍数が上がり、緊張してしまうこともあります。
3.広場恐怖
予期不安が強まると、過去に発作を起こした場所(電車・バス・人混み・閉鎖された空間など)を避けるようになります。「発作が起きたときにすぐ逃げられない」「助けが得られない」と感じる場所を恐れるため、最終的には外出そのものが困難になるケースもあります。
これらの症状は不安障害の一種として分類されます。不安症状全般に関する当院のページも参考にしてください。
パニック障害の原因
パニック障害の原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質、とくに「セロトニン」と「ノルアドレナリン」のバランスが乱れることが深く関わっていると考えられています。
セロトニン
精神状態を安定させる働きをする神経伝達物質です。セロトニンが不足・機能低下すると、不安感や恐怖感が高まりやすくなります。
ノルアドレナリン
緊張・覚醒・血圧・心拍数の増加に関わる神経伝達物質です。過度に活性化されると、パニック発作が引き起こされると考えられています。
もともと人には、危険に直面したときに身体を「戦闘・逃走モード」にする反応が備わっています。パニック発作は、この反応が脅威のない日常的な場面でも誤作動してしまう状態と言えます。過労・睡眠不足・強いストレスが引き金になることもあります。
パニック障害の治療
薬物療法(SSRI)
パニック障害の第一選択薬は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。脳内のセロトニンの働きを高めることで、パニック発作の頻度や強さを軽減する効果が期待できます。効果が現れるまで 2〜4 週間程度かかることがありますが、継続して服用することが重要です。症状が安定してきたら、医師と相談しながら少しずつ減薬していきます。急性期の不安が強い場合は、抗不安薬を補助的に使用することもあります。
認知行動療法(CBT)
薬物療法でパニック発作をコントロールしながら、認知行動療法(CBT)を組み合わせることで、より根本的な回復が期待できます。認知行動療法では、パニック発作に対する誤った思い込みや恐怖反応のパターンを見直し、少しずつ回避していた状況に慣れていく練習(曝露療法)を行います。再発防止にも非常に効果的で、2025 年に改訂された診療ガイドラインでも薬物療法との併用が推奨されています。
大切なのは、症状が落ち着いてきたからといって自己判断で服薬をやめないことです。主治医と連携しながら、焦らず治療を続けることが回復への近道です。
医療費の負担を軽減する制度
パニック障害は長期にわたる通院治療が必要になる場合があります。そのような方のために、医療費の自己負担を軽減できる制度があります。
自立支援医療制度(精神通院医療)
精神科・心療内科に通院中の方を対象に、医療費の自己負担が原則 1 割に軽減される制度です。パニック障害も対象疾患に含まれます。市区町村の福祉担当窓口への申請が必要ですが、当院でも手続きのご案内を行っています。
制度の詳細については当院の自立支援医療制度のページをご覧ください。
越谷 K こころのクリニックのサポート
越谷 K こころのクリニックでは、パニック障害をはじめとする不安症状について、丁寧な診察と個別の治療プランでサポートします。
- 初診の方でも安心。WEB 予約で待ち時間を軽減
- 土曜・祝日も診療(10:00〜19:00、休憩なし)
- 新越谷駅徒歩 1 分・南越谷駅徒歩 2 分のアクセス抜群の立地
- 薬物療法(SSRI)と認知行動療法を組み合わせた治療
- 自立支援医療制度の申請サポート
「動悸や息苦しさが続いている」「発作が怖くて電車に乗れない」「内科では異常がなかったが不安が拭えない」 そのような方は、どうか一人で抱え込まないでください。
まずは初診の方へのご案内ページをご確認の上、 WEB 予約からお気軽にご相談ください。
【クリニック情報】
越谷 K こころのクリニック
〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷 4 丁目 11-5 メディカルプライム新越谷 5F
東武スカイツリーライン「新越谷」駅より徒歩 1 分 / JR 武蔵野線「南越谷」駅より徒歩 2分
TEL:048-940-1717(WEB 予約のみ受付)